耐食性の評価について

JIS規格 H8502-1999に基づいての耐食性の確認試験を行いました。

これは塩水噴霧試験装置などを使用して、中性の塩化ナトリウム溶液を噴霧した雰囲気において、めっきの耐食性を調べる試験方法です。

試験条件

気温 35°C
塩水濃度 50g/L 塩化ナトリウム溶液

試験に使用しためっきについて

SK100 without S 日本カニゼン(株)のカニゼンめっき液(無電解ニッケルめっき液)の一種で、「中高りん型」の液になります。
一般的なカニゼンめっきに比べ、
非常に高い耐蝕性(カニゼンめっきで最高レベル)
高いつきまわり性能といった特性があり、日本カニゼンのなかで最高級+最高品質のめっき液と言われています。
Bi系汎用カニゼン without S 一般的な鉛フリー汎用カニゼン(硫黄フリー)
Bi系汎用カニゼン with S 一般的な鉛フリー汎用カニゼン(硫黄あり)
複合めっき セラミック‐カニゼン‐複合めっきで、弊社オリジナルになります。

腐食性の試験結果

耐食性は弊社が使用しているSK100が最も高く、1036時間塩水に接触させて初めてサビが発生しました。

SK100は他のカニゼンめっきより2倍以上の時間、複合めっきについては40倍以上耐食性が高いという優れた結果が得られました。

SK100
without S
(1036時間)

1036時間後に右上の方にサビが出現

Bi系汎用カニゼン
without S
(456時間)

456時間後に左上の方にサビが出現

Bi系汎用カニゼン
with S
(312時間)

312時間後に右上の方にサビが出現

複合めっき

(24時間)

24時間後に全体にサビが出現