動摩擦係数の比較(ボールオンディスク試験)

ボールオンディスク試験はディスク試験片にピンもしくはボールを押し付け,回転摺動させることで,動摩擦係数を測定する方法です。ピンを用いた場合,接触面積が変化しにくい。ボールの場合,試験初期は点接触であるが,摩耗の進行とともに接触面が変化します。(JIS R 1613-1993)

試験条件

気温 25±3℃
湿度 50±10%
摺動距離 200m
滑り速度 261mm/s
摺動半径 5mm
荷重 1kg

試験に使用しためっきについて

SK100 without S 日本カニゼン(株)のカニゼンめっき液(無電解ニッケルめっき液)の一種で、「中高りん型」の液になります。
一般的なカニゼンめっきに比べ、
非常に高い耐蝕性(カニゼンめっきで最高レベル)
高いつきまわり性能といった特性があり、日本カニゼンのなかで最高級+最高品質のめっき液と言われています。
Bi系汎用カニゼン
without S
一般的な鉛フリー汎用カニゼン(硫黄フリー)
Bi系汎用カニゼン
with S
一般的な鉛フリー汎用カニゼン(硫黄あり)
複合めっき セラミック‐カニゼン‐複合めっきで、弊社オリジナルになります。

動摩擦係数評価の試験結果

試験結果は下記のようになりました。弊社が使用している高品質のカニゼンメッキ(SK100)においては、従来カニゼンめっきとの差はありませんでしたが、複合めっきについては、従来カニゼンめっきも10%以上の改善が見られました。