動摩擦係数の比較(ボールオンディスク試験)

ボールオンディスク試験はディスク試験片にピンもしくはボールを押し付け,回転摺動させることで,動摩擦係数を測定する方法です。ピンを用いた場合,接触面積が変化しにくい。ボールの場合,試験初期は点接触であるが,摩耗の進行とともに接触面が変化します。(JIS R 1613-1993)

試験条件

気温 25±3℃
湿度 50±10%
ボール SUJ-2 上級
摺動距離 200m
滑り速度 261mm/s
摺動半径 5mm
荷重 1kg
SPCC 板 6×6×0.2 cm
膜厚 約 10 μm
熱処理 有無

試験に使用しためっきについて

SE-666 耐蝕性、耐摩耗性に優れた環境配慮型(鉛非含有)カニゼンめっき液(硫黄フリー)
Pb系汎用カニゼン
without S
鉛が規定値 Pb<1000ppm 含有している、高い耐食性のめっき液(硫黄フリー)
Bi系汎用カニゼン
with S
一般的な鉛フリー汎用カニゼン(硫黄あり)
複合めっき セラミック‐カニゼン‐複合めっきで、弊社オリジナルになります。

ボールオンディスク試験結果

  •  SE-666の動摩擦係数が低い傾向が確認された。
  • 摺動痕の削れ具合から、複合めっきの高耐摩耗性が確認された。
    SE-666については、Pb系汎用カニゼンより高耐摩耗性が確認された。

試験データ

ボールオンディスク試験後の摺動痕について