摩耗量測定試験(スガ摩耗試験)

研磨紙を貼り付けた磨耗輪と、試験片の間に、一定の接触荷重を与え、往復運動摩擦を行ない、めっきの耐磨耗性を調べる方法です。

試験条件

摺動回数 300

試験に使用しためっきについて

SK100 without S 日本カニゼン(株)のカニゼンめっき液(無電解ニッケルめっき液)の一種で、「中高りん型」の液になります。

一般的なカニゼンめっきに比べ、
非常に高い耐蝕性(カニゼンめっきで最高レベル)
高いつきまわり性能

といった特性があり、日本カニゼンのなかで最高級+最高品質のめっき液と言われています。

Bi系汎用カニゼン without S 一般的な鉛フリー汎用カニゼン(硫黄フリー)
Bi系汎用カニゼン with S 一般的な鉛フリー汎用カニゼン(硫黄あり)
複合めっき セラミック‐カニゼン‐複合めっきで、弊社オリジナルになります。
PTFE 無電解Ni+P+PTFE(テフロン)を複合した、PTFE複合無電解ニッケルめっきです。

摩耗評価の試験結果

試験結果は下記のようになりました。今回は熱処理温度における各めっきの摩耗量を比較しています。

結果を見ると、どの熱処理温度でも複合めっきの摩耗量が最も少なく、PTFE複合無電解ニッケルめっきが多い結果となりました。また、カニゼンめっきにおいては熱処理温度により優劣が発生しているが、摩耗量の差は最大でも1mgでありました。